新型たばこは口の中に悪い?
たばこは口の中に良いことはない
従来の紙たばこは口の中にもよくない事は歯科業界では常識です。
歯周病の増悪因子であり、歯周病を治す気があればまず禁煙というのが前提になりますし、インプラントなど口の中の外科的な処置の予後にも影響する因子として知られています。
たばこは口で吸いますので、ダイレクトに影響を受けます。
百害あって一利なし、の嗜好品と言って良いでしょう。
たばこを吸っている患者さんが来ると治療がうまくいかないかも、という事が脳裏をよぎります。
新型のたばこは?
最近は紙たばこに変わって新型のたばこが流通するようになりました。
自分は吸わないのでわかりませんが、紙のたばこよりも害が少ないという触れ込みのようです。
アイコスのサイトにはこのような記載があります。
なんか煙や副流煙が出ないから害がないようなイメージを与えます。
クインテッセンス2020年2月号
歯科雑誌であるクインテッセンス2020年2月号に新型たばこの口の中に与える影響についての総説がありました。
最新号ですし、商業誌ですから当然内容に関してはご購入頂いて読んで頂ければと思います。
新型たばこには加熱式と電子たばこという2種類あるということを初めて知りました。
結論
内容を書けないので結論としてのQ&Aのみ拝借してきました。
新型たばこにおいては煙は出なくてもエアロゾルというものが発生して、その中には紙たばこよりは量は少ない物の発がん性物質等が含まれるようです。
新型たばこが紙巻きたばこよりも害が少ないという医学的な根拠は今現在存在していませんし、歯周病や虫歯を悪化させる可能性はあるようです。
勿論今後エビデンスが構築されれば結論が変わってくる可能性はあります。
まとめ
アイコスなどの加熱式たばこはニコチンも含まれており、ニコチン依存症がなくなるわけではないとのことです。
以上のことから、やはり口の中をしっかり治療して長持ちさせたいならすっぱりと禁煙して頂くしかないようです。
実は自分もスモーカーでしたが、もう禁煙して15年ほどになります。
禁煙してからの方が当然ですが遙かに健康的ですよ。